東京・学校図書館スタンプラリー

作家 吉野万理子(よしの まりこ)さん講演会
「東京・学校図書館スタンプラリー」実行委員会では、現役の作家と中高生が直接出会う場を設けることで、生徒たちが刺激を受け、未来の作家や読者に育ってほしいと願っています。作家講演会は2016年度にスタートし、今回で7回目です。
 2022年11月20日(日)の午後、目黒日本大学中学校・高等学校の図書館を会場として、中高生対象の作家講演会を開催しました。前回に引き続き、今回も図書館総合展に出展するとともに、希望する多くの方に視聴していただきました(図書館総合展・フォーラム「吉野万理子さんと中高生が語り合う!」)。オンライン参加者は30名を超え、北海道や山口県の方もおられました。

  
 今年度の講演会にお迎えしたのは、吉野万理子さん(吉野万理子さん公式ブログ「ドラマデイズ」(吉野万理子BLOG))。です。
 吉野万理子さんは神奈川県出身。「葬式新聞」で「日本テレビシナリオ登竜門2002」優秀賞を受賞。2005年『秋の大三角』で第1回新潮エンターテイメント新人賞受賞。著書に『雨のち晴れ、ところにより虹』、『空色バウムクーヘン』など多数。『チームふたり』をはじめとする「チーム」シリーズ、『いい人ランキング』、『部長会議はじまります』、『強制終了、いつか再起動』、『崖の下の魔法使い』など、児童向け及びYA作品も注目されています。

 講演はまず「十代の頃~作家になるまで」ということで、子どものころから吉野さんが感じたことや体験したことなどをお話しくださいました。次に『階段ランナー』、『恋愛問題は止まらない』の裏話を紹介していただきました。最後に、読書や出版業界、最近の本について今思うこと、として、最近の読書スタイルや、好きな本の翻訳家が訳した別の本も面白い可能性が大きい、という本の選び方もうかがうことができました。参加者からの質問にもいろいろと答えてくださり、生徒たちが聞き入っていました。吉野さんのお人柄が伝わってくるご講演でした。
 また、会場に吉野さんの本をスタンプラリー参加校が持ち寄り、展示をしていたのですが、その展示に感心しくださり、後日、Twitter に投稿してくださいました。

 今回、作家講演会のために貴重なお時間を提供してくださいました吉野万理子さんに深く感謝いたします。今後のさらなるご活躍を心よりお祈りいたしております。
 
 「東京・学校図書館スタンプラリー」では、2023年も作家講演会を開催する予定です。
 今年参加できなかった人は、来年を楽しみに待っていてください。

(東京・学校図書館スタンプラリー実行委員会)





<生徒の感想>
プロの小説家の方に会うのが初めての機会で、本当に実在するんだなと思いました。夢を持ち、それに向かって進んでいく人は、若いうちから直接関わっていると思い込んでいましたが、今のうちから夢に関係のあることに興味を持つのではなく、色々なことに挑戦することが大事だと思いました。貴重なお話を聞けてとても楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございます。(YH・中学生)

長い間しつこく夢へ向けて生きていくことが大切だと思った。いつあきらめるかではなく、その際限はないと思うべきだなと思った。今あることが思わぬ形で活きてくることがあり、多読による価値は様々な見聞にも活きていると思った。(KT・高校生)

『部長会議、はじまります』の文章がとても読みやすくて、今回お話をお聞きしたいと思い参加しました。吉野さんが文体重視で本を読んでいると聞き、とてもしっくりきました。(SA・中学生)

本日吉野さんが言っていた「お風呂での読書」は私もやっていて、普段読書している時とはまた違う感覚が味わえて楽しいですよね!
友人と一緒に小説を書き、同じ本について語り合えることが本当に楽しいです!小説家になることが夢で、最近はコンクールに自分の作品を出したりしています。今からしつこく頑張ってみようと思いました。本当にありがとうございました!!(KM・中学生)

チームシリーズは、私が小学生の頃からの愛読書です。今回、あまり知らなかった作品づくりの舞台裏やおすすめの本など、さまざまなことを聞くことができて、とても楽しい一日でした。これらのことを知った上で、お話を改めて読みたいと思います。(KY・高校生)

本を書くようになったきっかけや思ったきっかけをたくさん聞けてとても興味深かったです。とくに多くの仕事を体験したことで本を書く時のヒントになっていて驚きました。また、電車で本を読んでいるとのことで、私もしているので嬉しかったです。お風呂の読書タイムは取ってみようかなと思いました。(K・中学生)


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