東京・学校図書館スタンプラリー

作家 伊吹有喜(いぶき ゆき)さん講演会
「東京・学校図書館スタンプラリー」実行委員会では、現役の作家と中高生が直接出会う場を設けることで、生徒たちが刺激を受け、未来の作家や読者に育ってほしいと願っています。作家講演会は2016年度にスタートし、今回で6回目です。

 2021年11月14日(日)の午後、都立南多摩中等教育学校図書館を会場として、中高生対象の作家講演会を開催しました。前回に引き続き今回も、図書館総合展に出展するとともに、希望する多くの方に視聴していただきました(図書館総合展・フォーラム「作家 伊吹有喜さんと中高生が語り合う」)。

 今年度の講演会にお迎えしたのは、伊吹有喜さんです。(伊吹有喜さん公式サイト「Web伊吹有喜「折々のいぶき」
 伊吹有喜さんは、2008年『風待ちのひと』でポプラ社小説大賞特別賞を受賞してデビュー。ドラマ化・映画化された『四十九日のレシピ』、映画化された『ミッドナイト・バス』をはじめ、『彼方の友へ』、「なでし子物語」シリーズなど著書多数。
 2020年刊行の『雲を紡ぐ』では、全国の高校生が選ぶ第8回高校生直木賞を受賞。同年刊行の『犬がいた季節』では山本周五郎賞の候補になるなど、多くの方に愛される作品を作られています。

 今回のテーマ「好きを仕事にする~『雲を紡ぐ』から未来の夢を考える」に沿って、講演が進んでいきました。伊吹さんが実際に体験したことなども含めて丁寧に、分かりやすくお話しくださいました。『雲を紡ぐ』に登場するショールや本、羊毛の羊をご持参くださり、作成時の裏話も聞くことができました。講演は終始和やかに進み、伊吹さんの飾らない、温かなお人柄が伝わってくる講演会でした。参加者からの質問タイムでは、本の話の他に進学や就職の話もしていただき、生徒たちがお話に聞き入っていました。伊吹さんのお話をずっと聞いていたくなる、素敵な時間を過ごすことができました。
 今回、作家講演会のために貴重なお時間を提供してくださいました伊吹有喜さんに深く感謝いたします。今後さらなるご活躍を心よりお祈りいたしております。




<生徒の感想>
大好きな伊吹先生にお会いできてとても嬉しかったです。『雲を紡ぐ』の裏設定やテーマ決めのことなど、作家さんは本当に大変なんだなと思いました。貴重な経験ができてとてもよかったと思います。
伊吹さんが描かれた本の背景だけでなく、中高生に向けての言葉もかけてくださっていてとても楽しかったし、よい時間だったと思います。また、一つのお話を書くのにはたくさんの時間や人、知識が必要になることがわかってすごいと思いました。
実際に作家さんに会える機会は少ないと思うので、とても嬉しかったです。あと、将来のことについては、いずれ必ず悩むと思ったから、ヒントをもらえてとてもよかったです。
昨年も参加して良かったと感じていたので、今年も期待していました。今年も期待以上に楽しく、将来を考えるにあたって参考になりました。来年も参加できればしたいです。
とても楽しかった。有意義な時間を過ごすことができた。作家さんの学生時代のお話などが個人的には興味深かった。
今回の講演会に参加して、『雲を紡ぐ』について様々なお話が聞けて、とてもよかったです。『雲を紡ぐ』の裏話なども聞くことができて、よかったです。特に、これからの人生で自分たちがどうすればいいのか、深い話を聞くことができてうれしかったです。
好きなことを仕事にすること、いかに好きの精度の高いものを仕事にするか考えるきっかけになった。
作家さんの講演会に参加するのは初めてだったのですが、とても楽しくお話を聞け、あっという間に時間が過ぎていました。私は、中学3年生で最近は先生や親から進路について考えるように言われることが多いのですが、具体的なことが決まらずもやもやしていました。また今回の講演会の中で、好きなことと得意なことは必ずしも結び付かないというお話にとても共感しました。これから高校生として過ごす中でゆっくり自分の夢と進路について考えていこうと思います。
先生のサインを頂いた読書ノートは宝物です。これからも書き連ねていきたいと思っています。ありがとうございました。

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