"レポート2024"カテゴリーの記事一覧
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2024年7月29日(月)、東京都立農業高等学校を訪問しました。
農業高校は、全日制に5科{都市園芸科・緑地計画科・食品科学科・服飾科・食物科}、定時制に2科{普通科・食品化学科}が設置されていて、図書館は、全日制と定時制の両方の生徒が、それぞれの時間帯に利用しています。学校ホームページの“特色”に
〈駅近5分で「衣・食・住」を学ぶ専門高校〉
とある通り、京王線府中駅から徒歩5分で到着。暑さの厳しい日でしたが、ケヤキ並木の日陰の恩恵で、とても近いと感じました。美しく整えられた花壇も素敵。
(この並木の保護更新活動には、緑地計画科がケヤキプロジェクトとして取り組んでいるそうです。)校内では、いたるところで「衣・食・住」を感じます。途中の階にはドレスが飾られていました。
文化祭でのファッションショーで、服飾科は自分でデザイン・制作した衣装で舞台に立つそうです。
隣の敷地には、農作物販売コーナーや、卒業制作で実際に生徒が作り上げた庭園もありました。
図書館は廊下の突き当たり。扉まわりや壁が彩りよく飾られて、ワクワク引き込まれます。決して広くはない館内ですが、思わず本を手に取りたくなる展示の工夫が随所にありました。
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入口すぐ課題研究に役立つ
展示の上段には、
美しさが目を引く
和菓子や朝顔などの本。小論文・志望理由書対策のコーナー → 夏の特集「海とさかなの本」
「アイスクリーム」
図書委員のおすすめ本は、全日制・定時制のそれぞれから。
全日制
定時制
雑誌ラインナップは、一般的なものに専門誌も加わって多彩。
蔵書は、専門分野の課題研究に必要な植物、園芸、家庭、農業などの分類が充実。
料理本の分類用に歴代司書が考案したシールは圧巻!
スタンプラリー参加者のためのクイズはとてもよくできていて、特徴的な蔵書に納得です。
普通高校とはひと味もふた味も違う学校の魅力を感じました。
その特色にそった、利用しやすそうな図書館でした。 -
2024年8月7日(水)の午前中に、目黒日本大学中学校・高等学校を訪問しました。
図書館入り口。面白そうな本に誘われて入っていきます。
まずはスタンプを押します。
かわいいカエルさんがお出迎え!
館内は明るく、書架も低めで見通しが良いです。
新着図書コーナー。
帯が活用されています。
おしゃれな雑誌架。近くの円形ベンチでのんびり読みたいですね。
新書コーナー。
思わず手に取りたくなります。
図書委員おすすめ本展示。
力作のPOPにも注目!教員のおすすめ本展示。飛び出ているしおりには「○○先生のおすすめ」と書かれています。
閲覧席。テスト前には全席埋まることも!勉強本コーナー。よく読まれるので展示にまとめたそうです。
この日は午後にメンデル工房の先生をお招きして行うスペシャルイベント「ハーバリウムをつくろう!」があるとのことで、伺ったときには準備をされていました。図書館は創造の場でもある、と実感できる素敵な企画ですね。
見学をしていて特に印象深かったのは、たくさんの本の表紙が目に飛び込んでくること。中央の柱の各面も展示等に活用されていて、本との出会いを作るための演出が光っていました。
木のぬくもりを感じながら、本を片手にいつまでもくつろいでいたくなる、そんな空間でした。ありがとうございました。
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2024年7月25日(木)、都立国分寺高校を訪問しました。
正門から階段で2階へ。図書館入口が見えました。
文化祭に向けて、図書委員会の設置した古本募集ボックスが道中にいくつかありました。
電気スタンドと消しかす用の小帚とカス入れが1つずつ据えてあります。
自習スペースとしての需要が多いのでしょうか。
出入口を入ってすぐのカウンターでも図書委員さんが勉強していた様子。スタンプを押してくれました。
されがちな自習スペースを廊下等でフォローしている様子です。
科学道の展示は高さを使って展開していました。 新書と進路の冊数も多いです。東京新聞の大図解も登録して検索できるようにしているのですね。
新書・新聞をどんなときにどう活用するとよいか、の説明書きが親切でした。
楽しみ読書ばっかりに図書館を使ってた高校時代にこういうの知っとけばよかったな…
探究授業のための「朝日けんさくくん」の案内に並んだ歴代の探究レポートが冊子になっています。濃密な内容ばかりでした…
洋書が多いです。洋書は買うとなかなか除籍や入れ替えができない懸念があるものですが、話題作や名作の英語版、英語科の先生の選書、生徒要望などもあるそうです。
夏休み中にもかかわらず自習のかたが10人ほどもいたのでおじゃまにならない程度に、あちこちしっかり見せていただきました。
司書さんから図書委員さんの活躍ぶりをいろいろと聞かせていただくこともできました。
ありがとうございました。 -
2024年7月31日(水)、よく晴れ渡って暑い日に、神田女学園を訪問してきました。
飲食店や雑居ビルが立ち並ぶ神保町の一画に校舎があります。
一歩中に入れば、都会の喧騒と暑さを忘れる涼し気なロビーが広がっていました。
一階のスタンプラリー受付でスタンプを押してもらい、図書委員さんの案内で3階の図書館へ向かいます。
図書館に入る前のピロティに、文豪に関する本の展示がありました。ずらりと並んだ文庫本の他に、文豪の人となりや作品を紹介する関連本や雑誌記事、ポスターなどが展示されて、見ごたえのある展示になっていました。
図書館の入り口には看板が置かれ、廊下の奥からでも開館の表示が分かりやすくなっています。また、先生方からのコメントもあって、生徒も先生も興味を持って見てくれているそうです。
図書館に入った内側にはポスターがたくさん貼られていて、持ち帰り自由のリーフレット類も置かれて、ちょっとしたお楽しみコーナーになっているそうです。
本棚の上を角材などで繋いで転倒防止とする工夫はどこの学校でも行われているでしょうが、この学校ではアーチ状に繋がれていて、とても上品で可愛らしくて感動しました。
本棚の奥の静かなところに個人机が用意されていました。閲覧席から距離はあまり離れていなくても、しっかりゾーニングされている感じがして、落ち着いて勉強できそうです。見学に来たこの日も勉強している生徒さんがいました。
閲覧席に用意してもらった端末で、オンラインDBについてレクチャーしてもらいました。オンラインDBにはあまりなじみがなかったので、大変勉強になりました。蔵書数が他校に比べてそれほど多くないため、オンラインDBを充実させることによって調べ学習等に対応している、とのことでした。
木製の六段の書架は圧迫感がなく、上品でよく管理されている、という印象です。本棚ごとに本の位置が分かりやすく示されており、また、生徒が興味をひかれそうな面白い本が、あちこちに書影を見せて展示されています。小ぢんまりと整いながら、情報量が多く、奥深い本の世界へ引き込まれそうな図書館だと思いました。 -
2024年7月26日(金)日差しが照り付ける中、ツアー隊は都立西高等学校に到着しました。
ブックハンティングでお世話になっている書店さんには図書委員会による”おススメ本書架”があるそうで、
「けっこう売れていると聞いています」とのお話もうかがいました。閲覧席が100席以上あるという都立西高等学校図書館。さまざまな展示や特徴のある書棚をとおして、
学びのサポートが充実している様子がうかがえました。
また学校内外で活発に活動している図書委員会も印象に残りました。
インプットとアウトプットが好循環を産みだしている、活気あふれる図書館でした。楽しい時間をすごすことができました。ありがとうございました!