東京・学校図書館スタンプラリー

2024レポート16 都立南多摩中等教育学校
2024年8月22日の午後に、都立南多摩中等教育学校の学校図書館を訪問しました。

図書館の入り口に辿り着く前から、通路の各所に図書館の情報が溢れ出ています。
図書館のイベント記録が掲示されていて、3Dプリンタや、タイトル川柳、図書館ボードゲームなどを開催していた様子がわかり、図書館の中に入るワクワクが掻き立てられます。

入ってすぐのベストポジションに、説明の生徒さんも参加して作った「夏に読みたい本by図書委員」の展示コーナーがあります。

コーナーの本をチョイスした図書委員の生徒さんがひとりひとり、来訪者一組一組ごとに付いて案内してくれました。
図書館内を案内するあいだに、自分や友だちが、日頃どのように図書館を使っているか、どのコーナーのどんな資料をどう活用しているのかを添えて説明してくれたので、館内をひとまわりしながら日常の様子が眼に浮かぶようでした。

写真は案内してくれた図書委員さん愛用の雑誌の棚と、小説の棚。
13時半よりスタンプラリーの企画の一つとして、八王子市立図書館からお二人の司書がブックトークを行ってくれました。
スタンプラリーで他校から訪れている小学生や中学生、在校生らを含む30人ほどが参加しました。
ブックトークのテーマはそろぞれ「時間」と「数」というシンプルなもの。
お二人はそれぞれの個性を反映し、楽しげな絵本から、クイズのような興味惹かれる新たな知識を教えてくれる本、ゆっくり深く考える物語まで、幅広い本についてユーモアをまじえたブックトークを披露してくださいました。

カウンター脇の一角は、コミックを読んだり、ちょっとしたゲームができます。
生徒さんのおススメは、落書きノート。文章だけでなくイラストを描くのも楽しいとか。

↓すぐ脇には検索コーナーがあり、窓側には3Dプリンターが設置されているfabスペースも用意されていました。
↓並んで「りんごの棚」もあります。
読みやすいリーディングトラッカーの色は? のシール投票が行われていました。

↓入口から離れた奥の方には、一人で使えるキャレルディスクが数席あり、机上にはどこも辞書が完備されていました。
さらにその奥のガラス戸の向こう側は静かに集中して自習できる専用スペースもあります。

↓郷土や学校の資料のコーナーがあり
おためし読書や、100冊プロジェクトのブックトラックも複数おかれています。

↓また、オンラインでアクセスできる資料のQRコードも各所に。

限られたスペースの中で、図書館機能をフルに発揮できるようゾーニングされ、資料も情報もにぎやかにぎゅぎゅぎゅっと凝縮して盛り込まれた学校図書館の空間に影響されてか、スタンプラリー参加された方たちもあちらでもこちらでもそちらでも、そこかしこでおしゃべりが弾んでる姿が印象的でした。

(おまけ)
書架の棚上に置かれた「タイトル川柳」の作品群たち。
ゲラゲラ笑いながら作った様子が目に浮かびます!

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