東京・学校図書館スタンプラリー

2024レポート06 私立田園調布学園中等部・高等部
2024年7月30日(火)、田園調布駅から徒歩8分の田園調布学園を訪れました。

正面玄関を入り、グランドピアノが置かれたロビーから二階を見上げると図書館が見えます。
二階にあがり、左手側の校舎と右手側の校舎を行き来できる通路ともなるスペースが既に図書館の中として位置しています。
そのスペースに置かれたソファー席に座ると先ほどのグランドピアノが見えます。ピアノが弾かれ、ライブで音色が聴こえてくることを想像できるステキな寛ぎの空間になっていました。そちらで写真集をめくるのが最近の生徒のみなさんのトレンドとか。

図書館は職員室と同じフロアにあり、朝は7時から開館、司書が不在の早朝からも、教員や生徒たちが利用する場となっているそうです。
カウンター前の、年間を通した「14」コーナーは、14歳の中2のみなさんに、一年間で読んで欲しい14冊が用意されてあり、読み終えるごとに書影のシールをもらって貼ることができ、読んだ感想を貼り付けるコーナーもあります。

照明の光度が控えめな館内は、落ち着いた雰囲気。奥の自習机は夏休みにも関わらず、大勢の生徒さんが勉強していました。

書架のそこここに小さな宝物があちこちに置かれていて、宝探しを楽しむことができます。

カウンターにも、「これは何?」と引き寄せられるオブジェがたくさん。レゴで作られたゴッホの星月夜、夏目漱石の直筆の手紙!? いちばんの人気は手のひらにのせるとミューと鳴く黒ねこミーちゃん。ミーちゃんを鳴かせるために訪れる生徒さんもいらっしゃるとか。
小さな工夫が各所でなされていて、たとえばブックスタンドとマグネットを組み合わせて面出しや掲示がなされていたり、書架に刺された分類サインにはカードフォルダーを用い学習活動の変化と資料の増減に合わせて内容を示すサインを細やかに増やしたり入れ替えたりできるように作られていました。
小さな仕掛けと心配りが隅々まで行き届いた、心地よい落ち着きと静かさが同居する図書館に、夏の暑さを忘れるひとときを過ごすことができました。

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